総合進学専攻2年生が「大阪経済大学 第23回高校生フォーラム 17歳からのメッセージ」グランプリを受賞しました。
3つあるテーマの中から「今、これだけは言いたい!(自由課題)」に応募
『夢って持たなきゃダメですか?』が、全国514校・応募総数31,677作品の中から見事グランプリに選ばれました。
この日は、梅花高等学校に審査員長の方がお越しになり、表彰状授与式が行われました。作品の講評をいただいた後は、生徒からも制作におけるエピソードなどについてお話しさせていただきました。
〈審査員長からの講評〉
「成長過程にいる自分自身を客観的に見ることが出来ているところが素晴らしいと思いました。技法のうまさやこだわりだけでなく、知的欲求の深さなど、作文でなく作品として完成しています。」
グランプリ受賞おめでとうございます!これからも素敵な作品を作っていってください。応援しています。
【グランプリ受賞作品】夢って持たなきゃダメですか?
高校で夢を考える授業があった。
将来はどんな仕事に就きたいの?流されていたらダメなのよ!先生は言う。そんなに“夢”を強要しなくても…。私はもう高校生だけれど、まだ高校生。社会のことはよく知らない。世の中には私が見たこともない世界があって、知らない仕事が数多あるはず。「保育士になりたい。」「先生になりたい。」「看護師になりたい。」クラスメートが次々と口にする。ほらね、高校生が思いつく職業なんて分かりやすいものばかり。今、知っている中になりたい職業はない。
昼のお星はめにみえぬ。見えぬけれどもあるんだよ。金子みすゞの詩が好きだ。世の中の本質は見えないものがほとんどだと思う。動物園の亀の甲羅はいつも綺麗、誰かが磨いているのかもしれない。明日は夏至、誰かが計算しているのだろう。砂場の砂はどこでも同じ、この砂が砂場の砂だと誰かが決めているのかもしれない。見ることはできないものの確実にそこにある何かに支えられ、私は生きている。見えないものの中に私を夢中にさせる何かがあるはず。そう思うと、胸がときめく。見えないからこそ、無限の可能性が潜んでいるかもしれない。
私には知らない世界が沢山ある。目に見えないことにも興味を持ち探求し、少しずつ成長していく。だから、ひとつ、お願いがあります。私は、これから流れていく中で、必ずどこかに流れ着く。だから、「将来の夢」を強要しないでほしい。きっと、きっと今の私に見えていない、はるか彼方まで流れ着くから。
3つあるテーマの中から「今、これだけは言いたい!(自由課題)」に応募
『夢って持たなきゃダメですか?』が、全国514校・応募総数31,677作品の中から見事グランプリに選ばれました。
この日は、梅花高等学校に審査員長の方がお越しになり、表彰状授与式が行われました。作品の講評をいただいた後は、生徒からも制作におけるエピソードなどについてお話しさせていただきました。
〈審査員長からの講評〉
「成長過程にいる自分自身を客観的に見ることが出来ているところが素晴らしいと思いました。技法のうまさやこだわりだけでなく、知的欲求の深さなど、作文でなく作品として完成しています。」
グランプリ受賞おめでとうございます!これからも素敵な作品を作っていってください。応援しています。
【グランプリ受賞作品】夢って持たなきゃダメですか?
高校で夢を考える授業があった。
将来はどんな仕事に就きたいの?流されていたらダメなのよ!先生は言う。そんなに“夢”を強要しなくても…。私はもう高校生だけれど、まだ高校生。社会のことはよく知らない。世の中には私が見たこともない世界があって、知らない仕事が数多あるはず。「保育士になりたい。」「先生になりたい。」「看護師になりたい。」クラスメートが次々と口にする。ほらね、高校生が思いつく職業なんて分かりやすいものばかり。今、知っている中になりたい職業はない。
昼のお星はめにみえぬ。見えぬけれどもあるんだよ。金子みすゞの詩が好きだ。世の中の本質は見えないものがほとんどだと思う。動物園の亀の甲羅はいつも綺麗、誰かが磨いているのかもしれない。明日は夏至、誰かが計算しているのだろう。砂場の砂はどこでも同じ、この砂が砂場の砂だと誰かが決めているのかもしれない。見ることはできないものの確実にそこにある何かに支えられ、私は生きている。見えないものの中に私を夢中にさせる何かがあるはず。そう思うと、胸がときめく。見えないからこそ、無限の可能性が潜んでいるかもしれない。
私には知らない世界が沢山ある。目に見えないことにも興味を持ち探求し、少しずつ成長していく。だから、ひとつ、お願いがあります。私は、これから流れていく中で、必ずどこかに流れ着く。だから、「将来の夢」を強要しないでほしい。きっと、きっと今の私に見えていない、はるか彼方まで流れ着くから。